みなさん、訪問看護にどのようなイメージをお持ちでしょうか?

13年程教育にたずさわっており、その中で訪問看護に対するイメージの調査をしてきました。

約1300名にアンケートを行ってきたなかで、 7~8割以上の多くの学生さんや看護師さんは『訪問看護は難しい』であったり、『大変』「一人対応で不安」「ベテランさんでないとできない」といったネガティブイメージをもたれていました。

一方で、『病院より親身になって看護ができる」であったり、「その人らしさを尊重できる』といったポジティブなイメージを持ってくれている方も1~2割の少数ですがおられました。 こ

れまで訪問看護で働いてきた経験から考えると、ポジティブなイメージを持つ方の少なさに驚きましたし、とても寂しく感じています。

訪問看護は難しい、1人対応で大変・・・確かに難しいですし一人対応のことも当然あるわけですが、多くのステーションで同行訪問というシステムが組まれています。 最初は先輩と2人で訪問して教えてもらい、2回目は二人で訪問して自分も一部の看護を担い、3回目は二人で訪問して自分の看護をチェックしてもらう。 そうして不安なく訪問できるようになってから独り立ちするようなイメージです。また、独り立ちした後でも、不安であれば再び同行訪問することも可能です。

実質一人で訪問を行くことになっても、困ったことがあれば電話でアドバイスを受けることができますし、必要に応じて先輩が訪問先へ駆けつけることもあります。 訪問後には、先輩やケアチーム間で話し合いや振り返りを行い、個人ではなくみんなで責任を持って一人の利用者さんをサポートします。

「経験が浅いとできない」といった意見もよくお聞きします。 決して、そんなことはありません。新卒での訪問看護師さんも年々増えてきていますし、教育体制がしっかりしている訪問看護ステーションでは業務時間でもそれ以外でも十分に学び続けることが可能です。

ですので、「看護が好き」「訪問看護がしたい」といった熱意があれば、経験年数はまったく関係ないと思っています。

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